この記事でわかること
2026年4月は、スワップ投資をしている人にとってかなり印象的な月でした。
この記事では、以下の内容をまとめます。
- 2026年4月の高金利通貨の動き
- トルコリラが4月30日の円買い介入でどう動いたか
- ハンガリーフォリントが政権交代期待でなぜ上がったのか
- メキシコペソは4月にどう推移したのか
- 4月1日と4月30日の為替レート比較
- ノリスの4月スワップ実績
- 5月以降に注意したいポイント
結論から言うと、4月は、
HUFに救われ、TRYで現実を見て、MXNの安定感を再確認した月
でした。
2026年4月の結論|TRYは悪化、HUFは急騰、MXNは底堅い
2026年4月のスワップ投資は、通貨ごとにかなり明暗が分かれました。
トルコリラは、4月30日の円買い介入とみられる急激な円高に巻き込まれ、月末に一気に悪化しました。
一方、ハンガリーフォリントは、ハンガリー総選挙後の政権交代期待、EUとの関係改善期待、凍結EU資金の解除期待を背景に大きく上昇しました。
メキシコペソは、4月を通じて大きく崩れたわけではなく、高金利通貨としての底堅さを見せました。ただし、メキシコ経済の減速や利下げ観測は注意点です。
同じ高金利通貨でも、4月は全然違う動きだったんですね。
そう。スワップ投資って「高金利通貨を持つだけ」に見えるけど、実際は通貨ごとの政治・金利・地政学・為替介入まで全部影響するんだよね。
4月1日と4月30日の為替レート比較
まずは数字で見ます。
2026年4月1日と4月30日の高金利通貨の動きは以下の通りです。
| 通貨ペア | 2026年4月1日 | 2026年4月30日 | 変化 | 4月の印象 |
|---|---|---|---|---|
| TRY/JPY | 約3.566円 | 約3.466円 | 約-2.8% | 円買い介入で月末に急悪化 |
| HUF/JPY | 約0.480円 | 約0.504円 | 約+5.0% | 政権交代期待で急騰 |
| MXN/JPY | 約8.902円 | 約8.970円 | 約+0.8% | 月間では底堅い |
※上記は参考レートです。為替レートは取得元・終値定義・時間帯により差が出ます。
TRY/JPYは、4月30日に3.4656円まで下落し、同日の安値は3.4427円までありました。HUF/JPYは4月1日の0.4799円付近から4月30日の0.5041円へ上昇し、月中には0.52円台まで伸びる場面もありました。MXN/JPYは4月1日が8.9023円、4月30日が8.9707円前後で、月間では比較的底堅い動きでした。
この表だけ見ると、4月はHUFが一番強く、TRYが一番苦しかった月です。
トルコリラはどうなった?円買い介入で月末に急悪化
トルコリラは、4月を通じてずっと急落していたわけではありません。
むしろ、月の途中までは大きく崩れずに推移していました。
しかし、問題は4月30日です。
4月30日、ドル円が160円台から155円台半ばまで急落しました。ロイターは、政府・日銀が4月30日に実施した円買い介入の規模は5兆円程度だったとの市場推計を報じています。また、同記事ではドル円が約4時間で160円後半から155円半ばまで5円以上下落したとも報じられています。
この円高ショックは、ドル円だけではなく、クロス円全体に波及しました。
当然、TRY/JPYも巻き込まれます。
トルコリラはもともと通貨下落リスクの大きい通貨です。そこに急激な円高が来ると、スワップ収入が積み上がっていても、含み損益は一気に悪化します。
ノリスのセントラル短資FX口座でも、4月末時点でトルコリラの建玉評価損益はマイナスになりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用口座 | セントラル短資FX |
| 通貨 | トルコリラ/円 |
| 保有数量 | 33万通貨 |
| 4月スワップ | 32,856円 |
| 累計スワップ | 58,156円 |
| 4月末含み損益 | -40,150円 |
| 実効レバレッジ | 2.1倍 |
スワップはしっかり入っています。
それでも、為替が一気に動けば、含み損益は簡単にひっくり返る。
4月のトルコリラは、まさにその現実を見せてくれました。
トルコリラのような高金利通貨は、スワップポイントだけを見てはいけません。金利収入が大きい通貨ほど、政治リスク・インフレリスク・為替下落リスクも大きくなりやすい。さらに円買い介入のような外部要因が重なると、短期間で評価損益が悪化します。
ハンガリーフォリントはなぜ上がった?政権交代期待とEU資金期待
一方、4月の勝ち組はハンガリーフォリントでした。
ノリスのLIGHT FX口座でも、HUFの含み益が全体成績を大きく押し上げました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用口座 | LIGHT FX |
| 通貨 | ハンガリーフォリント/円 |
| 保有数量 | 300万通貨 |
| 4月スワップ | 17,220円 |
| 累計スワップ | 27,390円 |
| 4月末含み損益 | +103,800円 |
| 実効レバレッジ | 2.5倍 |
ハンガリーフォリントが強かった背景には、ハンガリーの政治変化があります。
2026年4月12日のハンガリー議会選挙では、ティサ党が大きく勝利し、オルバン政権後の政治リセットやEUとの関係改善が意識されました。さらに、ロイターは、選挙勝者であるペーテル・マジャル氏が欧州委員会のフォンデアライエン委員長と凍結EU資金をめぐって「非常に建設的で成功した」協議を行ったと報じています。EU資金の一部は法の支配上の懸念から凍結されており、その解除期待が市場の支援材料になりました。
この政治材料が、HUFにとっては強い追い風になりました。
特にHUF/JPYは、4月13日に大きく上昇しています。HUF/JPYの履歴データでも、4月13日は前営業日比+3.76%の大きな上昇となっています。
HUFって、ただの高金利通貨じゃなくて、政治イベントでも大きく動くんですね。
そう。4月はまさにそれ。スワップ目的で持っていたHUFが、政権交代期待で一気に含み益を出してくれた。
ただし、ここも勘違いしてはいけません。
含み益は確定利益ではありません。
HUFが上がった理由が政治期待なら、その期待が裏切られた時には逆回転もあります。
今は勝っている。
でも、勝っている時ほど慢心しない。
これがHUF運用で大事だと感じました。
メキシコペソはどうだった?底堅いが、利下げと景気減速リスクあり
4月のメキシコペソは、TRYやHUFほど派手ではありませんでした。
しかし、月間で見ると底堅い動きでした。
MXN/JPYは4月1日の8.9023円前後から、4月30日の8.9707円前後まで小幅に上昇しています。
メキシコペソは、高金利通貨の中では比較的情報が多く、初心者にも比較されやすい通貨です。
ただし、4月時点では注意材料もあります。
ロイターは、メキシコの2026年第1四半期GDPが前期比0.8%減少し、市場予想より弱かったと報じています。さらに、景気減速を受けて、メキシコ中銀が利下げを行う根拠が強まったとの見方も紹介されています。
つまり、メキシコペソは4月の値動きだけ見れば底堅い。
でも、今後の利下げサイクルや景気減速によって、スワップ投資としての魅力が変わる可能性があります。
| 観点 | メキシコペソの見方 |
|---|---|
| 為替 | 4月は比較的底堅い |
| 金利 | 高金利通貨として魅力はある |
| リスク | 利下げ・景気減速・米国経済の影響 |
| ノリスの扱い | 4月時点では本運用に入れていない参考通貨 |
ノリスは現在、メキシコペソを本運用の中心にはしていません。
ただし、比較対象としてはかなり重要です。
トルコリラほど危険に振り切っていない。
HUFほど政治材料で急騰していない。
でも、高金利通貨としての安定感はある。
この立ち位置が、メキシコペソの強みです。
スワップポイントはどうだった?ノリスの4月実績
4月のノリス本運用では、トルコリラとハンガリーフォリントの2本柱でスワップを受け取りました。
| 通貨 | FX会社 | 保有数量 | 4月スワップ |
|---|---|---|---|
| トルコリラ/円 | セントラル短資FX | 33万通貨 | 32,856円 |
| ハンガリーフォリント/円 | LIGHT FX | 300万通貨 | 17,220円 |
| 合計 | – | – | 50,076円 |
4月の月間スワップは、合計50,076円でした。
これは正直、大きいです。
100万円の本運用に対して、1か月で5万円超のスワップが発生しました。
ただし、ここで大事なのは、スワップだけを見ないことです。
4月末時点では、HUFの含み益が全体を押し上げた一方、TRYは円高ショックで含み損に転落しています。
つまり、4月の実態はこうです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スワップ収入 | 順調に積み上がった |
| HUF | 含み益が大きく伸びた |
| TRY | 円買い介入で含み損化 |
| MXN | 比較対象として底堅さを確認 |
| 教訓 | スワップは積み上がるが、為替は一瞬で動く |
なお、LIGHT FXは2026年4月6日時点で、MXN/JPY LIGHTの買いスワップを10万通貨あたり142円、TRY/JPY LIGHTの買いスワップを10万通貨あたり262円と掲載しています。ただし、同社もスワップポイントは金利情勢により変動し、将来の金額を保証するものではないと明記しています。
スワップは魅力です。
でも、固定収入ではありません。
ここを間違えると危ないです。
4月の教訓|スワップは積み上がるが、為替は一瞬で動く
4月を一言でまとめるなら、これです。
スワップは積み上がる。
でも、為替は一瞬で動く。
TRYはスワップが入っていても、円買い介入で一気に評価損益が悪化しました。
HUFはスワップだけでなく、政権交代期待による為替上昇で含み益が大きく伸びました。
MXNは大きく崩れず、底堅さを見せました。
同じ高金利通貨でも、動き方はまったく違います。
だから、スワップ投資では通貨分散も大事です。
トルコリラだけに全振りすると、下落時の精神ダメージが大きい。
ハンガリーフォリントだけに全振りすると、政治期待が剥がれた時が怖い。
メキシコペソだけなら安定感はあるが、スワップの爆発力は相対的に落ちる可能性がある。
どの通貨も完璧ではありません。
5月以降に注意したいポイント
5月以降、ノリスが特に注意して見るポイントは以下です。
| 注目ポイント | 理由 |
|---|---|
| ドル円・円買い介入の追加有無 | クロス円全体に影響する |
| HUFの政権交代期待が続くか | EU資金解除期待が剥がれると反落もある |
| メキシコ中銀の利下げ | MXNのスワップ魅力に影響する |
| トルコのインフレ・金融政策 | TRYの長期下落リスクに直結する |
| 証拠金維持率 | 高金利通貨では退場回避が最優先 |
ここで重要なのは、「5月はこの通貨を買うべき」と決めつけないことです。
相場は毎月変わります。
4月に強かったHUFが、5月も強いとは限りません。
4月に苦しかったTRYが、5月に反発しないとも限りません。
底堅かったMXNも、利下げや景気減速で崩れる可能性があります。
だから、ノリス個人としては、5月も以下の方針を続けます。
- 低レバレッジを維持する
- 証拠金維持率を毎月確認する
- ロスカット目安を見る
- スワップだけで判断しない
- 含み損益も公開する
- 通貨ごとの政治・金利イベントを見る
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まとめ|4月はHUFに救われ、TRYで現実を見た月
2026年4月のスワップ投資は、かなり学びの多い月でした。
トルコリラは、4月30日の円買い介入で急悪化。
ハンガリーフォリントは、政権交代期待で急騰。
メキシコペソは、比較的底堅く推移。
ノリスの本運用では、4月の月間スワップが50,076円まで積み上がりました。
ただし、スワップ収入だけを見て「勝ち」と考えるのは危険です。
為替差損が出れば、スワップ収入は簡単に吹き飛びます。
だからこそ、4月の結論はこれです。
スワップは甘い。
でも、為替は甘くない。
HUFに救われた。
TRYで現実を見た。
MXNの底堅さも確認した。
この3つを忘れずに、5月以降も低レバレッジで運用を続けていきます。
免責事項
本記事は、筆者ノリス個人のFXスワップ投資に関する運用記録および相場考察を目的として作成しています。投資助言や特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。
記載している為替レート、スワップポイント、運用成績、相場観は、将来の利益を保証するものではありません。
FX取引には、為替変動リスク、金利変動リスク、流動性リスク、ロスカットリスクがあります。相場急変時には、預け入れた証拠金以上の損失が発生する可能性もあります。
スワップポイントは日々変動し、受け取りから支払いに転じる可能性もあります。
実際の投資判断は、必ずご自身の責任と判断において行ってください。本記事の情報を利用して生じたいかなる損害についても、筆者は一切の責任を負いません。







